ナショナルズ・リゾGM「ソトをトレードするつもりはない」と明言

トレード・デッドラインまであと2カ月という状況のなか、ナショナルズのマイク・リゾGMは各所で取り沙汰されているフアン・ソト放出の可能性について「我々はソトをトレードするつもりはない」と明言した。リゾによると、トレードの予定がないことをすでに代理人のスコット・ボラスとソト本人にも伝えているという。ソトがFAになるのは2024年シーズン終了後だが、13年3億5000万ドルの契約延長オファーを拒否したことが報じられ、ナショナルズの低迷が続くなかで、今夏の放出を予想する声も上がっていた。

リゾによると、最近ボラスと話をする機会があったという。13年3億5000万ドルという大型契約のオファーを拒否され、ソトとの長期契約はまだ実現していないが、ナショナルズがソトとの長期契約を目指すという方針に変わりはない。トレードの噂について「別に気にしていないよ。よくあることだ。新聞はスペースを埋めないといけないし、書きやすくてクリックしてもらいやすい話題だからね」と語ったリゾ。「私にできることは我々の決断が何なのか、何度も何度も言い続けることだけさ」と噂話には無関心の姿勢を貫いた。

ソトは今季ここまで52試合に出場して打率.227、9本塁打、16打点、4盗塁、OPS.808を記録。相手投手に警戒され、厳しい攻めを受けている影響もあるのか、メジャーデビュー以来最悪の打撃成績に落ち込んでいる。リゾはそんなソトについて「打率は今一つだけれど、彼は素晴らしい打者だよ。どのチームも相手投手はみんなベーブ・ルースと対戦するかのように攻めてくる」と擁護。「これからたくさんヒットを打ってくれるはずさ。最終的には彼のいるべき場所にいるだろう。だって、彼はフアン・ソトなのだからね」とソトの打撃技術への信頼を口にした。

リゾは「ナショナルズについて心配すべきことはたくさんあるけれど、フアン・ソトはそのなかには含まれていないよ」と改めてトレードの可能性を否定。「彼は素晴らしい選手であり、素晴らしい人間であり、素晴らしいリーダーだ。彼のような選手がもっとたくさんいればいいなと思うよ」とソト中心のチーム作りを進めていく方針を強調した。

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