東京都の省エネ促進策 電力不足に備え「東京クールホーム&ビズ」

東京都議会が始まりました。小池知事はこの夏の電力不足に備え、新たな省エネ策「東京クールホーム&ビズ」の促進を打ち出しました。

小池知事は6月1日から始まった都議会本会議で所信表明を行い、この夏に懸念されている電力不足に備えて家庭での省エネルギーの取り組みを後押しする方針を示しました。所信表明で小池知事は「東京クールホーム&ビズとして行動変容につなげるムーブメントを起こします。省エネ家電への買い替えを促す東京ゼロエミポイントの対象も拡充し、各家庭の使用電力を減らす取り組みをさらに後押しする」と述べました。

東京都は2019年から「東京ゼロエミポイント」として省エネルギーの基準に達したエアコンなどの家電を対象にポイントを配布し、商品券と交換できる事業を進めています。都はこの夏に向けて、対象となるエアコンの省エネ基準を下げるほか、リビングなどで使うLEDによる照明も対象にする方針で、「東京クールホーム&ビズ」の一環として補正予算案に盛り込んでいます。小池知事は「一つ一つは小さな行動でもみんなが一丸で取り組めば未来を変える大きな力となる。この夏を何としても乗り切るため、皆さまの協力を改めてお願いする」と述べ、こうした取り組みはいずれ大きな力になると協力を呼びかけました。

今回の都議会ではエネルギー対策を含めた4283億円の補正予算案などが審議されます。

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