元アキュラのオリビエ・プラ、AXRキャデラックにシーズン途中加入。苦戦のヌネスと交代/IMSA

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスに参戦するアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)は、今季残りのシーズンのドライバーとして、トリスタン・ヌネスに代わりオリビエ・プラを起用すると発表した。

 プラは6月4日にミシガン州・デトロイトのベル・アイルで行われる100分レースから、ウェーレン・エンジニアリングがスポンサードする31号車キャデラックDPi-V.Rを、2021年DPi王者のピポ・デラーニとともに走らせる。

 チームの発表によれば、ヌネスはスタンバイ要員としてチームに留まるという。元マツダファクトリードライバーのヌネスは最近のレースで苦戦しており、デラーニがドライビングの大半を担っていた。

 昨年はアキュラ陣営のメイヤー・シャンク・レーシングから参戦していたフランス人のプラは、先週、ミシュラン・レースウェイ・ロードアトランタにおけるプライベートテストで、初めてキャデラックをドライブしている。

「アクション・エクスプレス・レーシングに参加することは、僕にとって特別なことなんだ」とプラはコメントしている。

「僕はこれまで長い間、彼らを敵に回して戦ってきたし、彼らがコース上でどれだけ優れているか分かっている。彼らが多くのレースを制し、タイトルを獲得してきたことが、それを物語っている」

「シーズン半ばからの参戦は大きなチャレンジとなるだろうが、準備はできている。キャデラックDPi-V.Rは素晴らしいマシンなので、レースをするのが待ちきれない」

「そしてもちろん、素晴らしいドライバーであり、友人でもあるピポ・デラーニとともに仕事をすることができるのがとても嬉しいし、誇りに思っている」

アクション・エクスプレス・レーシングが走らせる31号車キャデラックDPi-V.R

 チームディレクターのゲイリー・ネルソンも、次のように語っている。

「今週末のシボレー・デトロイト・グランプリから、オリビエがAXRチームに加わることを嬉しく思っている」

「今季のIMSA DPiクラスは非常に競争が激しいので、シーズン後半を力強く戦っていくことを望んでいる」

「トリスタンは、素晴らしい仕事をしてくれた。AXRのスタッフは皆、トリスタンと彼の家族と素晴らしい関係を築いてきた。彼はまだ若いし、この先も多くの勝利とチャンピオンシップを手にすることができるだろう」

「トリスタンは依然としてこのチームの重要な一員であり、我々のプログラムを前に進めるために、レースウイークには彼の意見を取り入れることを大切にする」

 デラーニは現在DPiの選手権でランキング5位につけている。

サードドライバーにマイク・コンウェイを迎えたセブリング12時間では表彰台を獲得していた31号車。右端がヌネス。

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