新国立劇場 フランス・オペラの代表作『ペレアスとメリザンド』鬼才ケイティ・ミッチェル演出、大野和士指揮で上演

大野和士芸術監督4シーズン目の締めくくりに、 大野の注力するフランス・オペラからドビュッシー唯一のオペラ『ペレアスとメリザンド』が登場。 『ペレアスとメリザンド』は、 閉鎖的な城内の愛憎の日々の物語が、 神秘的、 象徴的に、 緊張感のうちに綴られるフランス象徴主義の傑作。
英国の鬼才ケイティ・ミッチェル演出は、 ペレアス、 メリザンド、 ゴローの三角関係をメリザンドから見た心理劇に鮮やかに転換し、 ミステリアスな展開と舞台の美しさ、 そして今日的ジェンダー観による解釈が共感を呼んで、 エクサンプロヴァンス音楽祭で初演されるや、 極めて今日的な演出と世界的話題となったもの。
すべての舞台芸術ファン、さらに映画ファンも必見。

フランス象徴主義の傑作『ペレアスとメリザンド』をシーズンの締めくくりに新制作
印象主義の作曲家ドビュッシーの唯一のオペラ『ペレアスとメリザンド』。 フランス独自のオペラを目指したドビュッシーは、 独特の語法を用いて、 象徴主義の詩人・劇作家メーテルリンクの戯曲に描かれた光や水、 霧や風といった自然の息吹を色彩感と陰影に富んだ音楽で表現し、 フランス語の韻律と音楽を融合させて、 登場人物の苦悩や感情の起伏を濃密にニュアンス豊かに描く。 閉鎖的な城内の愛憎の日々の物語が神秘的、 象徴的に緊張感のうちに綴られ、 幕切れでドラマを浄化する10小節の後奏がカタルシスをもたらす。
ブリュッセル・モネ劇場やリヨン歌劇場でフランス・オペラを数多く手がけてきた大野和士芸術監督は、 新国立劇場でも着任以来、 年1本はフランス・オペラを欠かさず企画し、 その魅力を伝えることに注力してきました。 4年目のシーズン締めくくりの新制作に、 フランス音楽の代名詞ドビュッシーが書いた傑作『ペレアスとメリザンド』がついに登場。 フランス・オペラの神髄を伝えるまたとない機会。

英国の鬼才ミッチェルの今日的ジェンダー観が光る、 秀逸なプロダクション
演出のケイティ・ミッチェルは演劇大国イギリス出身で演劇、 オペラの演出で活躍し、 独自の感性と論理がもたらすリアリティが高く評価される演出家。 ミッチェルの『ペレアスとメリザンド』は、 近年最も尖ったオペラが次々上演されることで注目されるエクサンプロヴァンス音楽祭で、 2016年に初演。

このプロダクションでは、 中世の架空の城を舞台とした象徴的な物語が、 ある一家へやって来た女性の密室の夢想となって、 現代的なドラマに蘇ります。 ミッチェルは原作の象徴的なイメージを活かした神秘的な空気を基調としながら、 現代的なジェンダー観とリアリズムに基づく心理的な解釈を提示し、 今日の名演出と絶賛を博しました。 「メリザンドの夢」となったミッチェル版『ペレアスとメリザンド』は終始ミステリアスに展開し、 密室の息詰まる心理劇として、 片時も目を離せない緊張感に包まれています。 イギリスきっての先鋭的な活動で知られるケイティ・ミッチェルの今日的で秀逸な舞台は、 すべての舞台芸術ファン必見。 映画ファンにもお薦め。

大野和士のもと、 リヒター、 ヴルシュ、 ナウリら、 フランス・オペラの神髄を伝える歌手が集結
大野和士芸術監督自らが指揮する『ペレアスとメリザンド』には、 新世代を代表するテノールのベルナール・リヒター、 フランス音楽の旗手として活躍し、 世界中でメリザンドを歌っているカレン・ヴルシュ、 フランス最大のバリトンであり、 パリ・オペラ座やメトロポリタン歌劇場、 英国ロイヤルオペラなど世界一流歌劇場で活躍するロラン・ナウリら、 『ペレアスとメリザンド』の世界随一の歌い手であり、 大野と共演を重ねる信頼厚い歌手たちが世界から集結します。 浜田理恵、 妻屋秀和らの日本人歌手も大野和士自信のキャスティング。 今望みうる世界最高の布陣による『ペレアスとメリザンド』は、 フランス・オペラの神髄を伝える、 音楽ファン必聴の公演。

ものがたり
王の孫ゴローは、 森で出会った女性メリザンドと結婚する。 ゴローの異父弟ペレアスはメリザンドに心奪われるが、 その様子を見たゴローはペレアスを咎め、 メリザンドが妊娠していることを伝え牽制する。 旅立ちを決意したペレアスは、 出発の前夜にメリザンドと会い、 ついに互いに愛を告白しあう。 そこへゴローが現れ、 ペレアスを刺す。 メリザンドは女子を産み落とす。 ゴローの追及にメリザンドはペレアスへの愛を認めるものの、 不貞は否定し、 生まれた子供の傍らで息を引き取る。

概要
新国立劇場2021/2022シーズンオペラ 『ペレアスとメリザンド』
日程:2022年7月2日(土)14:00/6日(水)18:30/9日(土)14:00/13日(水)14:00/17日(日)14:00
会場:新国立劇場 オペラパレス
指揮:大野和士
演出:ケイティ・ミッチェル
出演
ペレアス:ベルナール・リヒター、 メリザンド:カレン・ヴルシュ、 ゴロー:ロラン・ナウリ、 アルケル:妻屋秀和、 ジュヌヴィエーヴ:浜田理恵、 イニョルド:九嶋香奈枝、 医師:河野鉄平
合唱:新国立劇場合唱団、
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
公演情報WEBサイト https://www.nntt.jac.go.jp/opera/orfeo-ed-euridice/
公式HP:https://www.nntt.jac.go.jp/
問い合わせ先
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00)

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