「海上自衛隊」文字見えなくする偽装も… 輸送艦おおすみ搭載ボートを私的に使い釣り 1等海尉など3人処分

海上自衛隊呉地方総監部は、輸送艦おおすみに搭載されているゴムボートを私的に使って釣りをしたとして、1等海尉など3人を停職などの処分としました。

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海上自衛隊呉地方総監部によりますと、47歳の1等海尉は、2020年6月20日、岡山県玉野市の沖合で当直勤務中の30代の2等海曹と40代の1等海曹と3人で、定期の検査中だった輸送艦「おおすみ」に搭載されているボートを私的に使って釣りをしたということです。

また、1等海尉はゴムボートの「海上自衛隊」という文字を見えなくするため、「〇〇丸」と書いたものを貼るよう2等海曹に指示して、偽装させていたということです。※〇〇は個人の苗字

1等海尉を停職3か月、2等海曹を停職1か月、1等海曹を減給の処分としています。

呉地方総監部第1輸送隊の小山雅弘1等海佐は、「隊員がこのような規律違反を起こしたことにつきまして大変重く受け止めております。服務指導を徹底し、同種事案の再発防止に努めるとともに、信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。

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この件をめぐり、公務であれば、船舶免許がなくても、自衛隊法が適用されますが、1等海尉は、船舶免許がないにも関わらず、定期点検中だった輸送艦おおすみに搭載されているボートを無断で操縦するなどしたとして、海上保安庁が2020年8月、船舶安全法違反などの疑いで書類送検していました。

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