川崎・登戸に25階建て住宅兼店舗ビル計画 25年秋完成目指す 市は評価審査書公告

小田急線向ケ丘遊園駅近くの計画地=川崎市多摩区登戸

 川崎市は、小田急線向ケ丘遊園駅(川崎市多摩区)の北口に、共同住宅241戸と商業施設で構成する地上25階建て、高さ約80メートルの複合ビル建設計画「(仮称)県川崎市多摩区登戸51街区計画」を進めている。

 建設予定地は登戸土地区画整理事業の51街区で、三井不動産レジデンシャル(東京都)と小田急不動産(同)が指定開発行為者となる。

 事業区域内の多摩区登戸約3450平方メートルの土地に、物販、飲食、事務所を検討している。また、駐車場160台、駐輪場536台分の建設も予定している。市によると、2023年1月に着工し、25年10月までの完成を目指す。

 市は2日までに、同計画について、市環境影響評価条例に基づく評価審査書を公告した。これに先立ち、開発者が市に提出した準備書には、市民4人から建設に伴う日照阻害や風害を懸念する意見書4通が寄せられた。審査書では影響について住民への説明や、防風効果が発揮できるよう木の適切な配置と管理などを求めている。

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