故・岡本太郎氏「明日の神話1号原画」 休館中の現代美術館 作品が学校に “出張”

大規模修繕工事を進めている広島市現代美術館では、休館している間、作品を学校に貸し出して、子どもたちに鑑賞をしてもらう取り組みを行っています。2日は、こちらの作品が、学校へ…。

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展示が始まったのは、広島市安芸区の阿戸小中一貫教育校です。縦およそ50センチ・横およそ2メートルの大きさの作品が、ていねいに運び込まれました。

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作品は、故・岡本太郎氏の絵画「明日の神話 1号原画」です。現在、東京の渋谷駅にある巨大壁画を作るために描かれた原画の1枚で、原子爆弾がさく裂する瞬間が描かれています。

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休み時間になると…。

作品を見に来た子どもたち
「すごっ」

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「これ、何?」
― 何に見える?
「ヘビ」
「ここが人間の骨。こわい」

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広島市現代美術館 広報担当 岩本史緒主査
「現代美術館が今、改修工事で休館中なので、みなさんに所蔵作品を見ていただけない期間、こうして外に出ているわけなんですけども、こういった機会を通して美術館のことを知っていただけるとうれしい」

子どもたち
「かっこよかった。色がいっぱい使われていた」
「すごい。芸術の爆発している感じが」

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広島市立阿戸小中一貫教育校 石田真佐美校長
「(岡本太郎氏の作品が学校に)来ました。子どもたちも見て、すごい感想をもってくれて、わたしも感動した。子どもたちは平和について考えることができるかなと思っている」

作品は、9月ごろまで展示されます。学校では今後、生徒に作品の扱い方など、学芸員の体験をしてもらうワークショップも開かれる予定です。

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