神奈川県は2日、県が所管する児童相談所(児相)で2021年度に受け付けた児童虐待相談件数が6742件になったと発表した。前年度比511件(8.2%)増となり、集計を始めた1998年度以降で過去最多を更新。虐待の内容では、子どもの前で家族に暴力を振るう「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」などの心理的虐待が最も多く、全体の約6割を占めた。
横浜、川崎、相模原の3政令市と横須賀を除く県所管域の6カ所(中央、平塚、鎌倉三浦地域、小田原、厚木、大和綾瀬地域)の児相分を集計した。虐待の内容では心理的虐待が4292件で最も多く、次いで身体的虐待1200件、保護の怠慢・拒否が1198件、性的虐待が52件だった。