エルトン・ジョン(Elton John)は、現地時間2022年6月24日に英ロンドンのハイド・パークで開催される“ブリティッシュ・サマー・タイム”(American Express presents BST Hyde Park)で、新進気鋭のアーティストたちのステージをキュレーションすることを発表した。
エルトンのキャリア最後の世界ツアー“Farewell Yellow Brick Road”の一環として行われる同公演には、エルトン自身が選んだ若き才能溢れるアーティストが多数出演する予定で、チケットは既に完売している。
新人アーティストたちの支援者として今まで音楽界で無類の存在感を放っているエルトン・ジョンは、今回の公演のために、彼が早くから注目してきた7組の新進アーティストを起用する予定で、その中には、2020年にデビュー・アルバム『Sawayama』で高い評価を受け、昨年のブリット・アワードにノミネートされたリナ・サワヤマ(Rina Sawayama)も含まれている。
リナ・サワヤマは昨年、「Chosen Family」でエルトン・ジョンとコラボレーションし、その後、チャーリー・XCXのヒット・シングル「Beg For You」でもフィーチャー。彼女のセカンド・アルバム『Hold The Girl』は今年9月に発売される予定だ。
ロサンゼルス出身のソウル・トリオ、ガブリエルズ(Gabriels)は、彼らが2021年にリリースした5曲入りアルバム『Love And Hate In A Different Time』を、エルトン・ジョンが「過去10年間で私が聴いた最も重要なレコードのひとつ」と評したことで一躍脚光を浴びたグループだ。
また、今年4月にリリースした最新アルバム『Two Ribbons』が絶賛されているジェニー・ホリングワースとローザ・ウォルトンから成るイギリス出身のポップ・デュオ、レッツ・イート・グランマ(Let’s Eat Grandma)の出演も決定。彼女たちは、過去にQアワードを受賞し、コーチェラ・フェスティバルにも出演を果たしている。
さらに、マーキュリー賞にもノミネートされたトリニダード・トバゴ共和国出身で、現在はロンドンを拠点に活動するラッパー、プロデューサー、ソングライターのバーウィン(Berwyn)や、メルボルン育ちの21歳のシンガーソングライター、トーマス・ヒードン(Thomas Headon)、18歳の新人トム・A・スミス(Tom A. Smith)、コンゴ音楽界の重鎮として知られる故フランコ・ルアンボ・マキアディの姪であるヴォーカリストのフアニータ・エウカ(Juanita Euka)らが同公演のラインナップに名を連ねている。
2019年度の米ビルボードによる“Top Rock Tour”や音楽興行業界誌ポールスターの“Major Tour Of The Year”に選出されているエルトン・ジョンの“Farewell Yellow Brick Road”ツアーは、当初3年間かけて世界各地を巡ることが発表されていたが、長引くロックダウンの影響により、ツアー期間が5年間へと延長され、現在は2023年に終了予定となっている。
Written By Paul Sexton