東京都ゼロエミ住宅の二重基準=業界団体が異議、一つの表示に二つの性能値、2×4協会などが基準統一を要望

東京都が今年度導入した「東京ゼロエミ住宅」の多段階化に、木造住宅業界が異議を唱えている。

多段階化の仕組みでは、木造と非木造で異なる基準が設定されているため。

これまでとほぼ同じ基準の1から、より高度な3まで、いずれも木造よりも非木造の基準が緩い。業界側からは、「不公平」「目的がわからない」「ほかの自治体にも広がっては困る」との声が上がる。

日本ツーバイフォー建築協会(2×4協会)と日本木造住宅産業協会、そしてJBN・全国工務店協会は4月11日、同制度を所管する環境局地球環境エネルギー部に性能値を統一するよう申し入れを行った。都は、本格的な交付申請受付を前に現状把握に努めているという。

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