ウクライナ激戦地ハリコフから宮崎へ 家族5人決死の避難

家族らが見守る中、知人と抱き合うオレナさん=2日午後、宮崎市・宮崎ブーゲンビリア空港

 ロシアによる侵攻が長期化するウクライナから、宮崎市在住の知人を頼ってボロキティナ・オレナさん(39)ら家族5人が2日、本県に避難した。一家は、侵攻直後からロシア軍の攻撃にさらされた第2の都市ハリコフでの生活を断念して国外避難を決断。約20年前、日本留学中に知り合ったウクライナ出身のシビデンコ・ビクトリヤさん=同市在住=にSNSで助けを求め、市内の支援者も力を貸して受け入れ態勢を整えた。同日夜、宮崎ブーゲンビリア空港では市民ら約50人が歓迎。オレナさんは「ハリコフでの日々は思い出すだけで涙が出てくる。宮崎に来られてとにかくほっとした」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

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