サザエやシャコガイ採りで22人摘発 宮古で漁業法違反が最多

 宮古島海上保安部は1日、サザエやシャコガイなどの採捕に規制を定めた漁業法違反と県漁業調整規則違反で摘発した人が、管内で2022年1~5月は22人いたと発表した。22人は過去5年の同時期比で最多となり、いずれも漁業権を持たないなど、漁業をなりわいとしない人たちだった。宮古島海保は「漁業法などで採捕が禁止されている種類は各漁業協同組合によって異なるので、注意してほしい」と呼び掛けた。

 宮古島市や多良間村を管轄する宮古島海保によると、同時期の摘発者に関して、18年は1人、19年は9人だったが、21年は17人と21年以降に急増した。宮古島海保は21年の摘発者増加を受け、22年の取り締まりを強化し、摘発者のさらなる増加につながったと説明する。

 22年の摘発者に関して1~3月は0人だったのに対し4、5月は22人と集中した。摘発者は管内の海岸でサザエ148個、シャコガイ52個などを採捕した。

 漁業法では、漁業権を持たない人による特定の貝類やタコ、イセエビなどの採捕を禁止している。県漁業調整規則では、水産動植物によって採捕できる体長の制限などを定めている。

 (友寄開)

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