笠岡・城見小に文科大臣表彰 読書習慣形成の取り組み評価

表彰状を手にする図書委員の児童ら

 笠岡市用之江の城見小が、熱心に読書活動を行った学校に贈られる文部科学省の2022年度「子供の読書活動優秀実践校」の大臣表彰を受けた。児童を中心としたイベントの企画や、教諭推薦本を集めたコーナー設置など、読書習慣の形成に向けた取り組みが評価された。市内小中の受賞は初。

 同小では、21年度から教諭が推薦した本のコーナー「夢ブックス」を各学級に設置。図書委員は「読書ビンゴ」やクイズラリーなどのイベントを企画しており、今年は低学年向けに本を読み聞かせる動画を撮影した。図書委員長の6年石倉慶大さんは「低学年にも読書の楽しさを知ってもらえるよう委員みんなで考えた」と話す。

 2年前からは、市立図書館(同市六番町)と連携し、自分が生まれた日の新聞を保護者らと読み、感想などをまとめた新聞を作る授業も4年生が行っている。

 5月19日に同小で表彰式があり、岡田達也教育長が児童に表彰状を手渡した。徳山功一校長は「今回の受賞が、子どもたちが活字に触れる大切さを改めて認識するきっかけとなれば」と話していた。

 同表彰は2002年度から始まり、本年度は全国の小中高や特別支援学校など計128校に贈った。県内では、同小の他に玉野光南高が選ばれている。

 同小は19、20年度、教育に新聞を活用するNIEの実践指定校となり、さまざまな場面で新聞に触れる取り組みを進めている。

休憩時間に図書館で本を読む児童

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