なんと1千万円超…小中学生の授業用タブレット修理代、埼玉・久喜市で想定大幅に上回る 主な破損箇所は

久喜市、小中学生のタブレット端末修理代1千万円超

 埼玉県久喜市は5月30日、小中学校で子どもが使用しているタブレット端末の修理代に1029万円を支出する方針を明らかにした。補正予算約766万円を6月定例議会に提案する。

 市は昨春、市内小中学校にタブレット端末「クロームブック」を1万664台導入。うちこれまでに小学校156台、中学校91台、計247台の修理が必要になったという。1年間のメーカー保証を除いた台数で、画面やキーボードの破損が主な原因とされる。破損により使用できない児童生徒には予備の端末を貸し出し、学習に問題はないという。

 市は本年度当初予算で75台分約263万円分の修理代を計上していたが、当初の見込みを大幅に上回った形。国の補助はなく、市の独自予算で対応するという。

 同市はGIGAスクール構想の先駆けとして端末を早期導入。市は「子どもたちが活用していることは良いこと。一方で今後タブレットを保護するカバーや保険を導入するなど検討する必要がある」としている。

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