布団の裏、カビてない? 手遅れになる前に始めたい寝具の湿気対策

天日干ししてカラッとした布団は気持ちがいいものです。しかし、梅雨時期には、何週間も天日干しするタイミングが訪れないことも。だからといって、敷きっぱなしにしておくと布団にカビが生えてしまうこともあります。カビは生えなくとも、湿っている布団は、ダニやノミなどの生物も住みやすくなってしまうのです。
そんな事態に陥らないためにも、布団干しが難しい季節に布団を衛生的に保つ方法をご紹介します。


布団を敷くときにすのこや除湿マットを使う

ベッドではなく布団を床に敷いている場合は、直接敷くよりもすのこを使うほうが風通しがよくなります。敷き布団用のすのこの中には、山型に立てられ布団を干せるものもあります。すのこ以外にも、除湿マットを布団と床の間に1枚挟んでおく方法もあります。除湿マットは、洗濯可能なものもあるので、清潔に使い続けられるのもポイントです。床ではなく、ベッドに布団を敷いている場合にも除湿マットなら使えます。

雨で布団が干せない場合、室内での干し方

雨で布団を天日干しできない場合には、少しでも布団を乾燥させるようにしましょう。布団も干せる部屋干し用のバーがあると便利です。使わないときは薄くたためるものが多いので、1つあると布団も洗濯物干しにも便利に使えます。

布団干しバーがない場合は、部屋の中で窓際など日当たりのいい場所に椅子を二脚離して置き、そこに布団をかけて干すのも効果的です。
椅子がなければ、ダンボール箱を使ったり、ソファーを利用したり、なんらかの形で風が通るように布団を干しましょう。
扇風機があれば、扇風機の風を当てることで少しでも湿気が飛ぶようになりますし、エアコンの除湿機能を使えばさらに効果的です。
部屋の湿度が高い時期は、いくら布団を乾燥させようとしても湿気を吸ってしまうので、室内全体の湿度を下げることが大切です。

死滅させづらいダニは掃除機で吸い取る

ダニは60度以上の熱で死滅すると言われています。室内で布団を干して乾燥させても、ダニを死滅させることはできません。そのため、布団に掃除機をかけてダニ自体を吸い取るようにしましょう。

コインランドリーの利用

最近のコインランドリーは布団に対応している大きなサイズのものもあります。少し大変な作業になりますが、定期的にコインランドリーで布団を洗ったり乾燥させたりするのもおすすめです。ただし1回あたり1000円前後の費用がかかります。

布団乾燥機や除湿機など家電に頼る

布団を乾燥させられるものとしては、高温の温風で乾燥させる布団乾燥機があります。布団乾燥機の場合は、ダニを死滅させられるものも多いので、衛生的に布団を保つことができます。最近の布団乾燥機には衣類乾燥機能がついているものもあるので、多目的に使うことができるでしょう。除湿機は、湿気を吸うことで布団を乾燥させられるようになります。布団以外にも湿気の多い場所、クローゼット、靴箱や洗濯物の除湿をすることもできます。布団乾燥機も除湿機も購入するには少しお金がかかりますし、使えば電気代がかかってしまうものですが、衛生的に布団を保つという意味では、一台あると便利です。

少しでも太陽が出た日に効果的に干す

少しでも天気がいい時間帯があれば、外で布団を干すのがやはり効果的です。そのときに黒い布団干し用のカバーを利用することで熱を効果的に吸収し、短時間でも乾燥とダニ退治をすることができます。多少でも太陽がでている日であれば、車を利用するのも一つの方法です。日当たりのいい場所に車を置いているのであれば、車の中に布団を入れて締め切っておけば高温で布団を乾燥させたりダニを死滅させたりすることができます。

家の環境やお財布の状況によって、さまざまな方法がとれる布団のメンテナンス。少なくとも敷きっぱなし、湿りっぱなしにはせず、自分のとれる方法で衛生的に布団を保つように心がけましょう。

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