LMGTEアマのハードポイントが招待参戦枠を事実上“譲渡”。アブソリュートの3名が出場へ/ル・マン24時間

 2022年ル・マン24時間レースのLMGTEアマクラスにハードポイント・モータースポーツの99号車ポルシェ911 RSR-19から当初出場が予定されていたロブ・フェリオール/キャサリン・レッグ/エイドリアン・ド・レネールが参戦を断念し、その参戦枠をアブソリュート・レーシングに事実上、譲ることとなった。

 昨年、IMSAのブロンズドライバー対象の“アキン・アワード”受賞によりル・マンへの自動招待枠を得ていたフェリオールだったが、6月1日にアップデートされたエントリーリストでは、ハードポイントの3名のドライバー名が消滅していた。

 フェリオールはプロトン・コンペティションへとエントリー権を譲渡し、プロトンのカスタマーである中国籍のアブソリュートに、その権利があてがわれることになった。

 なお、ACOのレギュレーションにより、マシンは当初のとおり“ハードポイント・モータースポーツ”の名の下で走行することになる。

 今季、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのGTEクラスに参戦しているアブソリュートは、アンドリュー・ハリヤント/アレッシオ・ピカリエッロ/マーティン・ランプの3名のドライバーとともに当初からル・マンのリザーブリストに名を連ねていたが、6月1日付でアップデートされたエントリーリストにおいては、この3名がそのまま99号車のドライバーとして記載されている。

ELMSに参戦しているアブソリュート・レーシングのポルシェ911 RSR-19

 今回の動きは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のミド・オハイオ戦から、ハードポイントが“モータースポーツにおけるビジネス機会”へより集中することを理由にフェリオールとレッグのポルシェ911 GT3 Rを撤退させたことに端を発したものだ。

 しかしながらハードポイントは、ミシュラン・エンデュランス・カップ戦を含む今季残りのIMSAのレースには参戦する計画を以前に表明している。

2021年のIMSAアキン・アワードを受賞したロブ・フェリオール

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