アレイシ・エスパルガロがトップ、ビニャーレスが2番手。トップ2をアプリリアが占める/MotoGP第9戦カタルーニャGP

 6月3日、MotoGP第9戦カタルーニャGPのフリー走行1回目、2回目がスペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われ、MotoGPクラスはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が初日を総合トップで終えた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合12番手だった。

 今大会は4度目の右上腕骨の手術を決断したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が欠場となった。マルク・マルケスは6月2日にアメリカで手術を受け、これが成功したことが伝えられている。マルク・マルケスの代役はステファン・ブラドルが務める。

 フリー走行1回目は気温26度、路面温度36度のドライコンディションで行われた。セッション序盤にトップに立ったのはフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、2番手にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、3番手にはアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、そして4番手には中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が続く。しばらく上位の変動はなかったが、残り時間13分、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)が3番手に浮上した。

 残り時間が5分になると、リンスがトップタイムを記録する。リンスはその翌周にもタイムを更新し、1分40秒101を記録してトップをキープ。残り時間1分を切ってマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)が2番手に浮上したが、リンスのタイムには届かず、リンスがフリー走行1回目をトップで終えた。

 2番手はビニャーレス、3番手にはモルビデリが続き、4番手はアレイシ・エスパルガロ、5番手にはポル・エスパルガロがつけた。中上は6番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は13番手だった。

エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2022MotoGP第9戦カタルーニャGP

 フリー走行2回目は気温28度、路面温度は55度となった。このセッション序盤は前戦イタリアGPで2番グリッドを獲得したマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)がトップに立ち、2番手にはポル・エスパルガロ、3番手にはヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)が続く。

 セッション中盤にはアレイシ・エスパルガロがトップに浮上。さらに残り時間7分、ビニャーレスがトップに立った。終盤に入ると各ライダーがタイムアタックを実施するも、ビニャーレスがトップをキープ。しかし最後のアタックでアレイシ・エスパルガロが1分39秒402をマークし、ビニャーレスのタイムを上回った。

 アレイシ・エスパルガロはこのタイムでフリー走行2回目を制した。2番手はビニャーレスで、アプリリアがトップ2を占めた。3番手にはエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、4番手にはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、5番手にはホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が続き、3番手から5番手まではドゥカティライダーが入っている。

 クアルタラロは最後に自己ベストを更新したものの、トップから0.724秒差の8番手。中上は12番手で初日を終えた。

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