希少種アムールトラ 雄1頭受け入れ 那須どうぶつ王国

那須どうぶつ王国が受け入れたアムールトラ「令」(同園提供)

 【那須】大島の那須どうぶつ王国は3日までに、秋田市の動物園からアムールトラの雄1頭を受け入れたと発表した。那須どうぶつ王国がアムールトラを飼育するのは初めて。7月ごろに公開する予定。

 受け入れたアムールトラは、2019年9月に同市の大森山動物園で生まれた四つ子のうちの1頭で体長約2メートル、体重約180キロ。新元号の令和にちなんで「令」と名付けられた。

 那須どうぶつ王国には5月31日に到着。担当者によると、獣舎に運び入れた直後はうなり声を上げていたが、しばらくして落ち着いた。当面は獣舎で飼育し、いずれは屋外の展示場に移す予定。

 アムールトラは世界的に絶滅が危惧されている希少種。佐藤哲也(さとうてつや)園長(65)は「いよいよトラが来て感無量。適正な雌が見つかれば、迎え入れて繁殖を目指したい」とコメントした。

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