亀梨和也、ラジオのアドバイスが秀逸すぎて「5億36歳」と絶賛される

毎週土曜日11時からFM NACK5でオンエアのラジオ『Saturday Morning Radio KAT-TUN 亀梨和也のHANG OUT』。その人気コーナーのひとつ、『アポなしテレフォン』は、亀梨和也が電話で話したいとメールを送ったファンに電話をかけて話をするコーナー。毎回、環境も性別も年齢も違う相手の話を興味深く聞いて、臨機応変に会話のキャッチボールをする亀梨の会話力には定評があり、その大らかな人間性や飾らない気さくさ、チャーミングな素顔がにじみ出て、SNSでもたびたびトレンドになっている。

5月28日の放送回の『アポなしテレフォン』コーナーで電話をかけたのは、2013年10月期のドラマ『東京バンドワゴン下町 大家族物語』で、亀梨の姪役、堀田花陽(かよ)役で共演した尾澤るな(当時は、尾澤ルナ)ちゃん。現在は19歳だが、共演当時の11歳から変わらず芝居が好きで、素敵な演者になれるよう頑張っているという。

亀梨からの電話を受けたるなちゃんは、「まさかかかってこないだろう」と思っていたそうで、驚き、慌てた様子。亀梨も「ドラマの共演者とアポなしテレフォンで話をするなんて初めて。こんなケースはなかなかないよ。当時はランドセル背負って学校通ってたよね。ラジオにメールくれるなんて大丈夫なの?」と驚きながらも、懐かしそうに笑い、おじさんと姪の関係性のまま、何度も「かよ~」と呼び掛けた。

遠回りにはラッキーが落ちている

東京バンドワゴンから8年。演技一本で頑張ろうと思った時期にコロナ禍になり、オーディションも減り、これからどうしようと悩んでいるというるなちゃん。「青(ドラマの役柄)としてではなく、亀梨としてちゃんと話す」と真摯に向き合い、亀梨派「まだまだ20歳だから、焦る必要はない」と言いながらも、「自分もその頃を思うと焦る気持ちも分かる。でも周りの大人たちにはまだまだ先が長いよと言われていた」と当時を振り返る。

「お仕事が欲しいなあと思ってる時の“渇き”はすごく大事で、将来もその気持ちは忘れちゃいけないと思う」

「ありがたいことにすごく仕事が忙しく目まぐるしくなってくると逆に、自分の時間が取れないことや経験できないことも増えてくる。目の前のことに応えていかなきゃいけないから、経験できることが増えてくる一方、自分の時間が取れないことで経験できることが少なくなってくる」「結論から言うと“遠回りはラッキーがいっぱい落ちている”」など。

それらの言葉は、俳優として、アイドルとして、“うまくいくこと”と“うまくいかないこと”、たくさんの経験を重ねた亀梨だからこその説得力があり、演技者を目指するなちゃんにも、一般リスナーにもふと足を止めて考えるヒントや気づきを与えてくれる。

同じ目線で「一緒に考える」優しさ

19歳の頃の亀梨といえば、『野ブタをプロデュース』や『青春アミーゴ』で人気が沸騰し、忙しさに追われていた時期。「23,4歳の頃に、自分が二段飛び、三段飛びしてしまったような感覚がちょっとあり、「戻らなきゃ」と思ったことがあった」と振り返った。

現在はスペースクラフトという事務所に所属し、演者を目指しながら、ゲームの実況の配信などを行っているというるなちゃんに対して「ゲームの実況も強味だから、そこを極めるのもひとつ」、「身近な目標を立ててみるのもいい」、「自分もよく言われることだけど、(仕事を)オファーする側に対して、もっと明確に(強味や、やりたいことが)見えている方が声をかけやすい」、「ファンの方たちにどんな景色を見せられるかを考えると、自分の思考だけじゃないエネルギーも湧いてくる」など、けっして上からではなく、同じ目線で、一緒に悩み考えるお兄さんのようなアドバイスだ。

そして、「俺の意見がすべてじゃないから。今日話したことで1つでも役に立ったら、それはそれでいいなと思う」と話をしめた。ラジオの終了後、「押しつけがましくなく、自分の経験を相手に寄り添って話してくれる亀梨くんは尊敬しかない」「成熟した豊かな心の大人」「相手を思いやる、本当の意味で優しいし、すごい」と感激する声がSNSにあふれた。

『Saturday Morning Radio』のMCの小尾渚沙さんは「亀梨くん、学校作ってくださらないですかね、30代の言葉とは思えない」と言えば、Happyだんばらさんは「多分、(亀梨さんは」5億36歳」と、亀梨の豊かな経験に基づくアドバイスをユーモアたっぷりに称賛した。

アポなしテレフォンでたくさんのアドバイスをもらった尾澤るなちゃん本人も放送後に感想をツイート。「20歳になろうとしている今。とっても貴重でありがたいお話を聞けて嬉しく思います。過去を振り返っては落ち込むことが多かったんですが、遠回りはラッキーが落ちてる!!次はゲストで、と言って下さったので、この言葉を胸に精一杯精進します」と意欲を新たにしたるなちゃんの今後の活躍にも注目したい。

ライター/佐藤ジェニー

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