アストロズが強打のアルバレスと契約延長 6年総額1億1500万ドル

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、アストロズはキューバ出身の24歳のスラッガー、ヨーダン・アルバレスと6年1億1500万ドルの長期契約を結ぶことで合意したようだ。契約は来季からスタートし、サインボーナスが500万ドル、2023年の年俸が700万ドル、2024年が1000万ドル、2025年が1500万ドル、2026~28年が2600万ドルという内訳。アルバレスは2025年シーズン終了後にFAとなる予定だったが、FA後の3年分もカバーする長期契約となった。

アルバレスはメジャーデビューした2019年に87試合で打率.313、27本塁打、78打点、OPS1.067という猛打を見せ、新人王を受賞。翌年は膝の故障でわずか2試合にしか出場できなかったが、昨季は144試合で打率.277、33本塁打、104打点、OPS.877と復活を遂げ、今季もここまで45試合に出場して打率.272、14本塁打、31打点、OPS.941と自慢の強打を遺憾なく発揮している。また、ポストシーズンでは2021年のリーグ優勝決定シリーズで打率.522をマークし、MVPを受賞した。

アストロズはホセ・アルトゥーベと5年1億5100万ドル、アレックス・ブレグマンと5年1億ドル、ランス・マカラーズJr.と5年8500万ドルの長期契約を結んでいる一方、ジョージ・スプリンガーやカルロス・コレアはFAで退団。引き留める選手と手放す選手を適切に判断し、カイル・タッカーやジェレミー・ペーニャといった若手選手の台頭もあって戦力の維持に成功している。アルバレスのようなスラッガーを市場で見つけるのは簡単ではなく、6年1億1500万ドルを投じてでも引き留めるべきという判断に至ったとみられる。

アルバレスは2016年に救援右腕ジョシュ・フィールズとのトレードでドジャースから加入。このトレードは1990年にアストロズが救援右腕ラリー・アンダーセンをレッドソックスへ放出してジェフ・バグウェルを獲得した「球団史上最高のトレード」に匹敵するものと言われている。アルバレスにはバグウェルのような球団史に残るスターとなることが期待される。

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