「今年も来てくれた」夫婦に幸せ届けるツバメの親子 民家に飛来、10組も 次々巣立つ

親鳥に餌をもらおうと、大きく口を開けるひな=三木市吉川町豊岡

 兵庫県三木市吉川町豊岡の民家の納屋でツバメが子育てに励んでいる。今年は例年より多い10組が飛来し、3日朝に4組が巣立った。長年ツバメを受け入れる夫婦は「今年も来てくれた。何事もなく巣立ってくれたら」と、ツバメの親子を見守っている。(小野萌海)

 家人の男性(73)が子どもの頃から例年、ツバメが営巣しているという。当時は毎年4、5月ごろに2組程度だったが、最近は時期が早まり、3~8月の間に3回やってくるという。昨年は3月に2組、6月に9組が巣に入り、計11組が無事に巣立った。

 今年はすでに10組が飛来。親鳥はせわしなく虫を運び、ひなたちは餌をもらおうと、大きく口を開けて「チチチ」と懸命に鳴いている。今年の数の多さに男性は「ここで育った子どもが帰ってきているのかな」と想像し、妻(73)は「とってもにぎやか」と笑みを浮かべる。

 巣の下にはふん対策でビニールやカゴを置き、入り口のドア上部は自由に出入りできるようガラスを外している。高さ180センチのドアを飛び越えて中に入り込もうとする野良猫や、ひなを狙うヘビがいたり、巣から落ちてしまうひなもいたりと、心配や苦労は絶えない。

 それでも夫婦は毎年ツバメが来ると安心するという。男性は「共存共栄。来ないと何かあったのかと心配になる。また来年も来てほしい」とほほ笑んだ。

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