高校総体をインターハイって呼ぶのはなぜ? 全国高校総合体育大会いつから始まった…謎に迫る

2019年の全国高校総体。総合開会式で堂々と入場行進する福井県選手団=鹿児島市の鹿児島アリーナ

 Q 福井県高校春季総合体育大会が福井県内各地で本格化しているね。

 A 高校生最大のスポーツ祭典の一つ「全国高校総合体育大会(インターハイ)」の予選を兼ねている。バドミントンや柔道など多くは県大会優勝で出場権が得られる一方、陸上や競泳などは北信越大会で上位に入る必要がある。

 Q 全国高校総合体育大会はいつ始まったのかな。

 A 競技ごとに各地で開かれていた選手権を統一し、1963年度に始まった。開催地は原則、都道府県の持ち回り。2011年からは負担軽減などを目的に複数の自治体にまたがるブロック開催となった。昨夏は県内を中心に北信越5県などで開かれ、今夏は四国と和歌山の計5県で7月24日から競技が行われる。

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 Q いつからインターハイと呼ばれるようになったの?

 A 主催する全国高校体育連盟(全国高体連)によると、競技ごとの選手権のころには既に「インターハイ」と呼ばれ、「高校間の対抗競技」の意で広く人々に親しまれていたらしい。ただ、語源や経緯に関する文書は残っておらず、詳細は不明。全国高体連は08年、全国高校総合体育大会の英語表記を「Inter High School Athletic Meeting」(インターハイスクール・アスレチック・ミィーティング)と商標登録し“公式見解”とした。

 Q 大会ロゴには全国高体連のマークも使われる。

 A マークは1950年につくられ、深紅の色は「高い理想」と「希望に燃える若人の情熱」を象徴。デザインされているのは三つの「K」で、ドイツ語のKRAFT(力)、KUNST(技)、KLARHEIT(明朗な精神)の頭文字だそうだ。

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