視覚障害や車いす体験 潟上小児童、福祉へ理解

アイマスクを着け、視覚障害者の疑似体験などを行った潟上小の福祉体験学習

 日南市の潟上小(圖師宗忠校長、70人)は5月31日、同校で福祉体験学習を行った。6年生18人が高齢者と視覚障害者の疑似体験や車いす体験などを通じ、支援の方法などについて理解を深めた。
 市社会福祉協議会職員と地域のボランティアの協力で開催。高齢者の疑似体験では、児童が関節が曲がりにくくなるサポーターや重りを身に着け、おはじき拾いや階段の上り下りに挑戦。介助役の児童はどのようなサポートが必要か考えながら、相手の手を取るなどしてゆっくりと誘導していた。
 車いす体験は乗車と介助に分かれて2人一組で実施。ぬかるみや砂利道、段差に注意しながら、体育館周辺を回った。アイマスクを着けて歩く視覚障害者の疑似体験では白杖(はくじょう)を持ち、介助役の声での誘導を頼りに校内を歩行した。
 高山彩音さん(12)は「どうやって相手に伝わる誘導をしようかと考えるのが難しかった。大変さが分かったので、困っている人がいたら助けたい」と話していた。

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