児童がウクライナの楽器作り挑戦 真庭・月田小、11月に演奏披露

広瀬准教授(左)を講師にバンドーラに触れる児童

 月田小(真庭市月田)6年生13人が、ウクライナの民族弦楽器をアレンジした「バンドーラ」の製作に乗り出した。7月までに1人1点ずつ完成させ、11月の学習発表会で保護者や地域住民に演奏を披露する。

 バンドーラは、木製の弦楽器「バンドゥーラ」を子どもが弾きやすいように弦を数十本から4本に減らすなど改良したもので、形がギターに似ている。

 木に触れて豊かな心を育む「木育」を推進する一般社団法人にいみ木のおもちゃの会(新見市)の藤本忠男代表が、同小教諭と親交があった縁で体験授業を企画。同会メンバーで新見公立大健康保育学科の広瀬綾子准教授らが同小を週1、2回ペースで訪れて製作を指導する。

 5月26日に1回目の体験授業があり、藤本代表や広瀬准教授ら5人が同小を訪問。バンドーラで「きらきら星」と「大きな栗の木の下で」を演奏したり、頑丈なヒバや真庭産ヒノキを材料に糸のこぎりなどを使って作ると説明したりした。

 男子児童(11)は「遠くまで響くようなきれいな音だった。楽器を作るのが楽しみ」と話していた。

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