ノババックス製接種、栃木県内でも 想定超える予約で枠拡大

ノババックス製ワクチンの接種を受ける男性

 国内4種類目の新型コロナウイルスワクチンとなるノババックス製ワクチンの接種が4日、栃木県でも始まり、県営会場のとちぎ健康の森(宇都宮市駒生町)で予約した約70人が接種を受けた。

 県によると、4、11、18日の3日間を当面の接種日に設定。想定を超える予約があったため接種枠を当初の倍に広げ、4日までに計約180人が予約した。予約した人のうち半数は1~2回目接種で、残り半数は3回目接種だという。

 同会場では米モデルナ製を打つ3回目接種も行っているため、混同を防ぐためワクチンごとに別々のレーンを設置。受け付けで手渡すクリアファイルも色違いにするなどして区別した。

 3回目の接種を受けた宇都宮市、会社員有江伸吾(ありえしんご)さん(43)は「2回目はファイザー製を打ったが、副反応で高熱が出てつらかった。ノババックスはインフルエンザワクチンと同じ種類と聞いたので受けようと思った」と話した。

 ノババックス製はウイルスのタンパク質の一部を使う「組み換えタンパクワクチン」と呼ばれるタイプで、米ファイザーや米モデルナの「メッセンジャーRNAワクチン」とは仕組みが異なり、副反応が出にくいとのデータがある。技術提供を受けた武田薬品工業が国内で製造し流通も担う。

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