市営松山運動公園を守る会 現地存続求め長崎市に署名提出 幹線道路整備で再配置の検討対象

陸上競技場の現地存続を求め署名を提出した佐藤代表=長崎市役所

 長崎県が整備を進める「長崎南北幹線道路」で、長崎市松山町の陸上競技場が再配置の検討対象となっていることを受け、陸上競技団体関係者などでつくる「市営松山運動公園を守る会」(佐藤悟代表)は25日、競技場の現地存続を求める署名4720筆を市に提出した。
 南北道路は、同市と西彼時津町を結ぶ全長約15キロの高規格道路。うち同市茂里町-滑石工区(延長5.3キロ)は本年度事業化した。着工時期は未定。平和公園周辺は高架橋となる計画で市民総合プールや競技場など複数施設と一部重なるため、市の検討委員会が対象施設の再配置などを協議している。
 佐藤代表らが市役所を訪れ、4月上旬から集めた署名を提出。佐藤代表は「市民にとって憩いの場。とにかく利用者の声を聞いてほしい」と求め、市土木部の松浦文昭部長は「今後も検討を続ける」とした。


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