きょうからあす 西~東日本は大雨のおそれ 北日本は低温続いて2か月以上も季節逆戻り

 きょう5日(日)は、西から前線を伴った低気圧が発達しながら近づいている。あす6日(月)にかけて西~東日本付近をさらに発達しながら通過する見通しで、あすにかけて西~東日本の太平洋側を中心に雨や風が強まり、荒れた天気となりそうだ。
 また、北日本では8日(水)ごろにかけて気温は平年より低い日が続く見通し。

西日本 1時間に滝のような雨が降る所も

 きょう5日(日)午前中から西日本では雨が降り、長崎県では1時間に20ミリ以上の強い雨を観測している所がある。
 このあと午後はさらに雨の範囲が広がり、午前中は雨の降っていない近畿でも夕方ごろから雨が降り出す見通し。夜は西日本の各地で雨具の出番となりそうだ。
 特に九州では雷を伴い、1時間に50ミリ以上の滝のような非常に激しい雨が見込まれている。

東日本 再び急な雷雨やひょうが降るおそれ

 東日本の上空には再びこの時季としては冷たい空気が流れ込むため、大気の状態は不安定に。特に関東甲信の山沿いを中心に発雷確率が高く、晴れ間があっても天気は急変するおそれがある。急な雷雨、ひょうや突風に注意が必要だ。
 また、次第に低気圧や前線による雨雲も流れ込み、夜遅くは東日本でも広い範囲で雨が降る見通し。

北日本 晴れても日ざしの暖かさ感じにくい

 北日本は晴れる所が多いが、北海道では北からの風が強まるため、強風や高波などに注意。また、北日本はそれだけではなく気温にも注意が必要だ。
 オホーツク海に中心を持つ高気圧から冷たい空気が流れ込むため、晴れても気温は上がりにくく、20℃を下回る所が多い予想。北日本では昼間も上着やカーディガンなど羽織る物があるとよさそうだ。

あすにかけて西~東日本では大雨警戒

 低気圧や前線はあす6日(月)にかけて西~東日本を通過するため、あすにかけて太平洋側を中心に雨の量は多くなりそうだ。
 特に九州南部ではあす朝までの多い所で200ミリ、奄美150ミリ、東海は120ミリ、さらに東海ではあさって7日(火)朝にかけて多い所で100ミリから150ミリの雨が見込まれている。
 上記の地域を中心に、きょうからあすにかけて土砂災害、低い土地の浸水、川の増水・氾濫などに警戒・注意が必要だ。

北日本では気温2か月以上も逆戻りに

 北日本の低温傾向は8日(水)ごろまで続く所が多い予想。特に雨が降るあす・あさっての気温は平年より大幅に低い所もあり、あさって八戸(青森県)の最高気温は10℃と3月下旬並みで、2か月以上も逆戻りした気温となりそうだ。
 農作物の管理や、私たち人間も体調管理に気を付けた方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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