新人左腕ゴアが10奪三振の快投 パドレスは地区首位まで3ゲーム差


【ブリュワーズ0-4パドレス】@ペトコ・パーク

パドレスの新人左腕マッケンジー・ゴアがマウンドで躍動した。ナ・リーグ中部地区首位のブリュワーズを相手に、6回を投げて無失点で10奪三振の投球。打線が3回表に1点を先制すると、5回表には3点の援護を受けた。7回以降も救援陣が無失点でつなぎ、完封リレーが完成。西部地区首位を行くドジャースとのゲーム差は3に縮まった。ゴアは4勝目(1敗)を手にし、ブリュワーズの先発アーロン・アシュビーに今季4敗目(1勝)がついている。

この日はゴアのピッチングが出色。速球でコーナーを突き、低めに制球された変化球で相手打者を腰砕けにし続けた。毎回の三振を記録して三塁ベースを踏ませず、4月のメジャーデビューからわずか2ヶ月の間に2度目の2ケタ奪三振を記録。最初の9先発で50奪三振を上回り、10失点未満は1913年以降で史上3人目だ。

現在、チームの防御率3.35はリーグ2位。特に先発は6勝負けなしのジョー・マスグローブを筆頭に、球界屈指の変化球を操るダルビッシュ有、左腕ショーン・マネイア、日本からの逆輸入投手ニック・マルティネスと多士済々だ。2018年のサイ・ヤング賞投手ブレイク・スネルも戦列へ復帰したばかりの状況で、新しい力が存在感を発揮し始めた。毎日が楽しみになるような先発ローテーションが形を整えつつある。(文●藤原彬)

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