若い力の躍動でパイレーツがサヨナラ勝ち 地区3位の善戦を続ける


【ダイヤモンドバックス1-2パイレーツ】@PNCパーク

パイレーツにとっては目の前の1勝以上に大きな収穫を得た試合だ。22歳の先発ロアンシー・コントレラスが6回途中降板で白星こそつかなずも、自責点なしで2四球8三振と力投。打線は8回裏まで無得点だったが、9回裏に23歳のシュウィンスキーがサヨナラホームランを放って勝利をもぎ取った。4番手のクリス・ストラットンに3勝目(2敗)がつき、ダイヤモンドバックスの抑えマーク・マランソンが6敗目(1勝)を喫している。

コントレラスは縦変化のスライダーとカーブを武器に中盤まで得点を許さなかった。両チームともにスコアレスで迎えた6回表に二死一・三塁のピンチを迎えると、フルカウントからのワイルドピッチでスコアが動く。先制点を許したコントレラスはここでマウンドを降りたが、客席のファンは立ち上がって拍手を送った。

打線は8回裏に二死から満塁のチャンスを作りながら、ケブライアン・ヘイズが三振。あと一本が出なかったが、続く9回裏にドラマが待っていた。相手クローザーのマランソンから先頭のブライアン・レイノルズがヒットを放つと、続くジャック・シュワインスキーがフルカウントからファウルで3球粘る。9球目はストライクゾーンの低めぎりぎりに収まりそうな決め球ナックルカーブだったが、シュワインスキーがうまくすくい上げた打球はライトスタンドへ。4月下旬にメジャーデビューしたばかりのルーキーが初のサヨナラ弾を放ってホームインし、仲間と喜びを爆発させた。(文●藤原彬)

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