ソフトボール女子 仲間との絆”ハチマキ”に

6月5日行われたソフトボール女子のインターハイ東京予選そこには、仲間との「絆」を結ぶハチマキとともに、負けたら引退となる試合に臨む3年生の姿がありました。7月に四国で開催されるインターハイの東京予選に臨んだのは調布市の桐朋女子高校です。

チームを引っ張るのは、岩野蓮佳キャプテン。背番号の10が記されたハチマキには、チームメイトたちが、「れんかいつもありがとう」や「諦めない楽しむ」などの言葉が書かれていました。

負ければこれが、高校最後の試合となってしまいます。2番・セカンドで先発出場の岩野、1回表の第1打席。
練習した走り打ちが決まりますが、間一髪アウト。1回は無得点に終わった桐朋はそのウラ、いきなりの先頭打者ホームランを浴びてしまいます。その後も追加点を次々と奪われ、リードを広げられるばかり。そして、コールドで敗れた桐朋、岩野キャプテンたち3年生はこれが、高校最後の試合となりました。選手は泥だらけに、そして、ユニフォームが破れるほどの激しいプレーを見せましたが、最後は力尽きました。

岩野キャプテンは「悔しい思いはありますけど、自分たちがやってきた事は出せたと思っているので悔いは無いです。」「ハチマキは辛い時とか読み返して、思い出に浸りたいと思います。宝物です」と話していました。

これで引退する岩野キャプテンは、最後の仕事として一緒に戦ってきた他の3年生とともに、チーム名を力強く叫びグラウンドに別れを告げました。

© TOKYO MX