ニューヨーク、「ラヴィット!」爆買い企画で「M-1優勝したくらい使わされてる」大阪マダムから認知も

お笑いコンビ「ニューヨーク」が、過去最大規模の単独ライブ「Last Message」を25日から大阪、福岡、東京で開催する。嶋佐和也(36)屋敷裕政(36)がテレビに引っ張りだこの今も続ける、「自分らの純度100%」の単独ライブへの思いを語った。

「ニューヨーク」の嶋佐和也(左)と屋敷裕政

「M-1グランプリ」や「キングオブコント」で決勝進出の実績を持ち、毒ネタに定評があるコンビは今年で結成13年目。近年はテレビ朝日系冠番組「NEWニューヨーク」やTBS系朝の情報番組「ラヴィット!」にレギュラー出演するなど、テレビでおなじみの存在になった。

「ラヴィット!」では、2人が高額商品爆買いさせられる企画が名物。これまでに屋敷は345万円の腕時計や約50万円のゴルフクラブを、嶋佐は約20万円の電動自転車や引っ越しのための家具家電などを”自腹”で購入してきた。支払総額はそれぞれ約400万円になるといい、屋敷は「M1優勝したくらい使わされてますから。M-1もたぶん税金引かれたら1人400万くらいになる」とぼやく。

貰い物の腕時計でクールに決める嶋佐和也(左)と345万円の腕時計を掲げる屋敷裕政

しかし、その甲斐あってか、お茶の間での知名度は上昇。屋敷は「地方に行って、今まで声をかけてくださらなかったマダムやおじさんが声をかけてくれるのはほぼ『ラヴィット!』のおかげ」とテレビの力を実感する。嶋佐も大阪城公園で「オバチャン」から「嶋佐ちゃ~ん!」と個人名で黄色い声をかけられたと喜んだ。

すっかり売れっ子になった今も、2013年から毎年恒例(20年はコロナ禍の影響で延期)の単独ライブは欠かさない。2人にとって単独ライブは、テレビなどとは異なり「自分らの純度100%でやれる仕事」と屋敷は語る。「それがないとバランスが崩れてしまうだろうという感じですね。全部が与えられた仕事ばかりだと健全じゃないというか」。嶋佐も「もともと先輩とかに面白いと言ってもらって、ネタがテレビに引っかかって出始められたというのがあるので」と、ネタが2人の神髄であることに変わりはないと話した。

「ありがたいことにテレビでしか僕らのことを見たことない人も増えてきたと思う。そういう人にたくさんネタを見てもらいたい」(屋敷)。今年も例年同様、新ネタ8本を披露するほか、「豪華ゲスト」が出演するVTRコーナーもあるという。

息ぴったりの「ニューヨーク」嶋佐和也(左)と屋敷裕政

ライブはのべ5500人を動員予定で、ニューヨーク史上最大規模で開催する。大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールは6月25~26日、福岡・よしもと福岡大和証券/CONNECT劇場は7月18日、東京・恵比寿ガーデンホールは7月30~31日。東京公演はオンラインでも配信予定。また、昨年の単独ライブ「Natural」の映像データをWebサイト「MOSH」で販売中。

(よろず~ニュース・今井 佳奈)

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