大豆ミートで豚味噌再現 初の代替肉商品 都城・ヤマエ食品工業

 都城市のヤマエ食品工業(江夏喜一郎社長)はこの春の新商品として「大豆ミート味噌(みそ)」=写真(同社提供)=を発売した。甘口の自社製麦味噌にミンチ状の代替肉・大豆ミートを混ぜ込み、しっかりした食感を楽しめるおかず味噌に仕上げた。南九州で親しまれてきた豚味噌そのままの味わいが特徴で、代替肉を使った商品は創業150年を超える同社では初。
 醸造で穀物を扱う同社にとってなじみの深い大豆を主原料に「環境に優しくSDGs(持続可能な開発目標)にもかなう商品を」(同社)と植物由来の原料だけで1年かけて開発・商品化。米国へは別ラベルの「MAGIC MISO」として昨年冬から先行して輸出を始めている。
 開発を担当した商材開発課の森山幹子さん(25)は「ご飯が進む甘みと味噌の塩味のバランスを追求。大豆ミートに加え、落花生、ゴマも入れるなどして食感に徹底してこだわった」と言う。「そのままご飯にのせるシンプルな食べ方のほか、焼きおにぎり、冷ややっこ、生野菜にディップするのもお勧め。サバサンドなど和洋幅広い料理に使ってほしい」と話している。同社ホームページで「天むす風おにぎり」「白ねぎグラタン」などアレンジレシピも公開している。
 スパウトタイプパックで180グラム入り432円。通販直通フリーダイヤル(電話)(0120)688578。

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