長谷川博己「僕は臆病で自分勝手な卑怯者だ!」 心の苦しみを吐露する姿 「はい、泳げません」予告

6月10日より劇場公開される、長谷川博己と綾瀬はるかが映画初共演する「はい、泳げません」から、長谷川博己演じる小鳥遊(たかなし)の抱える喪失感や過去の出来事にも触れられる、140秒予告が公開された。泳げるようになればなるほどよみがえる悲痛な記憶に苦悩しながらも、それでも泳ぐことを諦めず、大切な人のためもう一度前を向こうとする小鳥遊の姿が切り取られている。

予告映像では、薄原コーチ(綾瀬はるか)のもとで成長した小鳥遊はついに息つぎができるようになり、シングルマザーの恋人・奈美恵とその息子に「海に行きたい!」と言われると、まんざらでもない表情を浮かべる。だが、「怖いんです。思い出すのが」と語る小鳥遊の脳裏に浮かぶのは、「お父さん!」と呼ぶ息子の声と水の中にいる息子の後ろ姿。夜のプールで「泳ぐのも怖い。思い出すのも怖い。僕は臆病で自分勝手な卑怯者だ!」と心の苦しみを吐露する小鳥遊に、薄原コーチ(綾瀬はるか)は「逃げるな!」と声をかける。

御徒町凧が作詞、森山直太朗が作曲を手がけ、Little Glee Monsterに提供したバラード「生きなくちゃ」にのせて、小鳥遊がもう一度自分らしく生きるため、苦しい再生への第一歩を踏み出す姿が収められている。

「はい、泳げません」は、ノンフィクション作家・髙橋秀実の同名エッセーを映画化した作品。泳げない男と泳ぐことしかできない女による、希望と再生の物語が描かれる。長谷川博己が、水に顔をつけられないほどのカナヅチなのに、頭でっかちな言い訳ばかりするカタブツな哲学者・小鳥遊雄司役で主演を務め、綾瀬はるかが主人公に水泳教室への入会を強引に勧めたコーチ・薄原静香を演じる。映画「舟を編む」で第37回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作が監督・脚本を務め、物語に大胆なアレンジを加えている。

【作品情報】
はい、泳げません
2022年6月10日TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー
配給:東京テアトル、リトルモア
©2022「はい、泳げません」製作委員会

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