建築遺産の保存に取り組む国際組織DOCOMOMO(ドコモモ)の日本支部(東京)は6日、文化的・社会的価値が高い「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に、岡山市民会館(北区丸の内)を選んだと発表した。県内では県庁舎などに続いて7件目。
1963年に完成した市民会館は、鉄骨・鉄筋コンクリート地上4階地下2階。建築音響学の第一人者とされる佐藤武夫(1899~1972年)が設計し、正八角形の大ホール(1718席)を備える。
市は新築移転に伴って取り壊す方針を示しており、日本支部の渡邉研司代表理事(東海大教授)はオンライン記者会見で「保存しながら再利用する代替案もある。広く一般の方に伝え、対応を考えたい」と述べた。
日本支部による選定数は市民会館など14件が加わって264件となった。