玉野市は6日、岡山県内最多の集客を誇る渋川海水浴場(同市渋川)を7月9日から開くことを決めた。倉敷市の沙美海水浴場も同1日にオープンする予定で、いずれも3年ぶり。新型コロナウイルス禍でここ2年は県内の多くの海水浴場が開場できなかっただけに、今夏は海辺ににぎわいが戻りそうだ。
渋川の利用は8月21日まで。玉野市や市内観光業関係者などの運営協議会が同市で開いた総会で決めた。
新型コロナ対策として、シャワーの屋外設置と更衣室増設▽混雑状況を交流サイト(SNS)で発信▽緊急事態宣言の発令など感染拡大が深刻化した場合の閉鎖―などを盛り込んだ事業計画を承認。遊泳と水上バイク走行区域を仕切るブイなどの設置、海岸沿いの市道の通行規制といった安全対策も行う。
沙美(倉敷市玉島黒崎)は8月23日まで開く。同市観光課によると、新型コロナの感染状況によっては中止や変更もあるという。
牛窓(瀬戸内市牛窓町牛窓)と宝伝(岡山市東区宝伝)は、今月中にオープンの可否が判断される見通し。犬島(同市東区犬島)は住民の高齢化などで監視員らの確保が難しいとして、運営する西大寺観光協会が今夏も中止を決めた。
笠岡市・笠岡諸島の二つの海水浴場は20、21年とも感染対策を講じて開かれ、今年も白石島は4月下旬に海開き。北木島は7月上旬の予定という。
「海水浴場の開設は地域のにぎわいにプラスになる」と玉野市の柴田義朗市長。「皆さんに楽しんでもらえるよう感染対策に万全を期しながら運営したい」と話している。