玉野市、玉野商工会議所などでつくる玉野まつり振興会は5月31日、産業振興ビルで事業委員会を開き、藤井海岸一帯で、4年ぶりに「玉野まつり」の花火大会を開く方針を決めた。8月上旬を予定し、2019年8月以来となるおどり大会も市役所西側大通りで開催する。
費用確保が課題だった花火大会は、継続的に行う方策として観覧料を徴収する案について話し合ったが、準備期間が短く、有料化は見送ることを決定。積立金や市の補助金で賄い今夏は無料で開催する。露店は許可しない方向だが、警備や駐車場など詳細はこれから決める。
花火大会を巡っては、20、21年に市制80周年記念事業として計画したが、いずれも新型コロナウイルスの影響で開催を断念。19年は警備費を含む運営費用を確保できず休止した経緯がある。
おどり大会については振興会が5月、19年に参加した踊り連37団体を対象にアンケートを実施。回答のあった29団体のうち17団体は開催に賛成し、11団体は参加すると答えた。参加人数の回答は計307人。千数百人が参加していた例年に比べて大幅に規模は縮小する見込みだが、委員からは「受け皿は必要。やることに意義がある」などと意見があがった。
会長の山根一人玉野商工会議所会頭は「障壁はあるものの、子どもの思い出やお年寄りの幸せになると信じて今年は開催したい。花火大会は今夏は無料で行うが、恒久的なイベント運営に向け、次回から有料化できるように準備していく」と話した。
市は2022年度一般会計当初予算に玉野まつり振興会の運営補助事業として700万円を計上している。