那覇軍港へオスプレイ3機飛来 米軍の事前連絡なし 沖縄県は抗議を検討

 米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機が6日午前、那覇港湾施設(那覇軍港)に飛来し、着陸した。同日夜にはもう1機が駐機しているのが確認され、計3機が飛来したとみられる。在沖米海兵隊は本紙取材に「船舶に積み込むため」と説明した。県は事前連絡がなかったことなどを問題視し、7日以降、関係機関への抗議要請を行うことを検討する。

 在沖米海兵隊は移動予定について「運用保全上の必要」として明らかにしていない。2機は6日午前11時ごろから相次いで着陸し、隊員らがエンジンのプロペラや主翼を折りたたむ作業をする様子がみられた。

 3機目は同日夕から夜にかけて飛来したとみられる。同日午後9時半現在、プロペラなどを折りたたまずに駐機している。

 在沖米海兵隊は昨年11月、オスプレイやCH53E大型輸送ヘリなどを同軍港に飛来させ、輸送船に積み込んだ。県などは、この時の飛来にも抗議していた。 (塚崎昇平)

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