8月の米・ニューヨークNPT再検討会議 長崎市長出席の方向

 長崎市の田上富久市長は6日、8月に米ニューヨークで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席する方向で調整していると明らかにした。定例市議会一般質問で佐藤正洋議員(明政ク)に答えた。
 答弁などによると、被爆地・長崎の代表、そして世界8174都市が加盟する非政府組織(NGO)平和首長会議の副会長として、NGOの発表日となる現地時間8月5日(日本時間6日)に合わせ渡米を検討。8日までに長崎に戻る日程で調整を進めている。
 ロシアのウクライナ侵攻で核使用リスクが高まる中での開催。田上市長は「被爆地の代表として、核兵器のリスクから人類が逃れるためには廃絶しか道はないと訴える必要がある」と出席の意義を強調した。
 平和首長会議会長の松井一実広島市長は、広島原爆の日と日程が重なるため、渡米を断念。広島平和文化センターの小泉崇理事長を派遣する方向で検討している。 


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