源平合戦の勇者を浮世絵で紹介 「鎌倉殿」に合わせ企画展

「源平合戦」を中心とした貴重な浮世絵が並ぶ企画展=秦野市平沢

「源平合戦」の勇壮な武者絵などを展示した企画展「源平合戦の勇者たち」が秦野市立図書館(同市平沢)の「はだの浮世絵ギャラリー」で開かれている。7月10日まで。入場無料。

 同市内には鎌倉幕府3代将軍の源実朝公御首塚や供養塔などがあり、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送に合わせて企画。同市出身で浮世絵収集家の大津圓子さんから譲り受けた約1900点の中から43点を展示している。

 会場には、今回初公開となる歌川国芳の「宇治川大合戦」や歌川貞年の「源平宇治橋合戦」などといった武者絵に加え、「義経千本桜」「勧進帳」など歌舞伎芝居の場面を描いた役者絵、美人画などが並んでいる。同じ題材でも絵師や時代による変化が感じられるよう工夫したという。

 市文化振興課の担当者は「人物の表情など、絵師によって違いがあり面白い。興味を持った部分は図書館で調べて理解を深めてもらえたら」と話している。

 午前9時から午後7時(火曜日、祝日は同5時)まで。月曜日休室。6月17日にはスタッフによる作品解説を予定しており、先着20人限定で受け付けている。

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