長崎和牛の現場後代検定 「幸男」が本県歴代1位 肉用牛改良促進へ期待

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子牛の肉質が本県歴代1位だった幸男(県提供)

 長崎県は6日、高品質の長崎和牛生産に向け枝肉を調査する「現場後代検定(げんばこうだいけんてい)」で、気高(けだか)系の雄牛「幸男(さちお)」(壱岐市郷ノ浦町産)の子牛の肉質が本県歴代1位だったと発表した。
 県畜産課によると、肉用牛は大柄で肉量がある気高系、小柄だが肉質が良い但馬(たじま)系、肉量と肉質のバランスを兼ね備えた糸桜(いとざくら)系の3系統がある。検定は、種雄牛候補の精液を雌牛に交配して生まれた子牛を約21カ月間肥育し、その枝肉を調査。結果を基に種雄牛となるかを決める。
 幸男の子牛は、肉質で重要視される霜降り度合い(1~12)を示す脂肪交雑が11、重量は556.5キロで、いずれも全系統で本県歴代1位を記録した。ロース芯面積(81.5平方センチ)と利用価値の高さを示す歩留基準値(76.5)も1位だった。幸男の父は、これまで脂肪交雑が本県歴代1位(10.3)だった気高系の「勝乃幸(かつのさち)」。
 検定の結果、幸男は種雄牛となる。同課の担当者は全国トップレベルの種雄牛の誕生について「肉用牛改良の促進に大きく貢献することが期待される。今後、積極的に活用を図りたい」としている。