【聞かせて】 No.764「小田村 哲さん・金融業功労で旭日双光章」

 山口信用金庫入庫から今年で49年。2015年からは萩山口信用金庫理事長、山口県信用金庫協会会長などを務め、地域経済の活性化を支援してきた。これまでの金融業界における顕著な功績が認められ、春の叙勲で、旭日双光章を受章した。「個人の喜びというよりも、萩山口信用金庫が地域のお役に立てているという証。お客様と職員のお陰」と感謝する。

 「信用金庫は地域とともにある」考えを根幹に、山口商工会議所副会頭、山口市社会福祉協議会監事なども務め、地元住民や団体と多方面から関わりを深めてきた。

 コロナ禍で打撃を受けた地域経済の回復については「伴走支援」を経営ビジョンに、「融資だけではなく、お客様に寄り添った問題解決に取り組まなければ」と話す。

 好きな言葉は「論語」より、思いやりを意味する「恕」。

     

【プロフィル】1950年7月山口市宮野生まれの71歳。山口高、福岡大卒業後、1973年に山口信用金庫入庫。2010年の萩信用金庫との合併後、萩山口信用金庫常務理事を経て2015年から理事長に。山口県信用金庫協会会長、山口商工会議所副会頭なども務める。

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