特殊詐欺と判断、通報し被害防ぐ 中銀西阿知支店と行員に表彰状

中村署長(右)から表彰状を贈られる横田さん(中央)と横山支店長

 特殊詐欺被害を防いだとして、倉敷署と同署管内金融機関防犯協力会は2日、中国銀行西阿知支店(倉敷市西阿知町西原)と行員の横田央(まもる)さん(34)に表彰状を贈った。

 同署などによると、5月11日昼、支店のATMで現金を下ろした60代女性=同市=が、横田さんに慌てた様子で「インターネットサイトの未納料金があり、今日中に払わなければ裁判になると言われた。コンビニで電子マネーを買うよう指示されている」と相談。横田さんは詐欺と判断、上司を通じて同署に通報した。女性はショートメールで送られてきた番号に電話し、30万円分の購入を求められていたという。

 同署で贈呈式があり、中村道範署長が横山新二支店長(51)と横田さんに表彰状を手渡した。横田さんは「突然で驚いたが、食い止めなければと必死だった。被害を防げて良かった」、横山支店長は「お客さんが気軽に相談できる雰囲気づくりを続けていきたい」と話した。

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