宮城県の大雨はピークを超えるも土砂災害への警戒が必要

低気圧の影響で、宮城県内は6日から大雨となっていて、土砂崩れなどの被害が確認されています。雨のピークは過ぎましたが、仙台管区気象台は引き続き土砂災害に警戒するよう呼びかけています。

日本の東にある低気圧の影響で、県内は6日から雨が降り続き大雨となりました。

仙台管区気象台によりますと、降り始めから午後5時までの雨量は、女川で147.0ミリ、雄勝で146.5ミリ、加美で137.5ミリ、仙台で125.0ミリなどとなっています。

この雨の影響で、仙台市青葉区桜ヶ丘の住宅の裏手にある斜面の一部が崩れ、消防がシートを張るなどし応急処置を行いました。けが人はいませんでした。

気仙沼市大峠山の県道26号では、道路脇の斜面が高さ10メートル、幅8メートルに渡って崩れたため通行止めとなりました。通行止めは午後5時半に解除されました。

佐藤健二カメラマン「白石市の冠水現場です。お昼が過ぎた今では、雨は弱くなっていますが冠水した水はいまだに引いていません」

白石市では、50センチほど冠水していた高架下の道路を車が通ろうとしたところ、エンジンが止まり立往生したということです。

運転手は自力で脱出しけがはないということです。

丸森町と福島県境にある大沢峠では、国道113号の脇の斜面が崩れ、土砂と木が道路をふさいだため通行止めとなりました。

崩れた斜面の補強と土砂の撤去が終わり、通行止めは午後3時半に解除されました。

岩附真結子記者「東北新幹線の高架下では、幅6メートルほどの道路一帯に水がたまり約50メートルにわたって冠水しています」 村田町では、町道やトンネル内など4カ所で道路が冠水し、一部で通行止めとなりました。

JR東日本によりますと、東北線と仙山線の一部区間で始発から速度を落として運転したため21本が運休したほか、最大で1時間ほどの遅れがでました。約1万1700人に影響が出たということです。

名取市では、土砂災害の危険が高まったとして館腰地区や愛島地区など7つの地区の1万5500世帯に避難指示が出されたほか、石巻市や仙台市の一部には高齢者等避難情報が出されました。現在はすべて解除されています。

県内では、大雨のピークは過ぎたものの、この後も8日にかけて断続的に雨が降る見込みです。

仙台管区気象台は、これまでの雨で地盤が緩んでいるため、引き続き8日明け方にかけて土砂災害へ警戒するよう呼び掛けています。

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