日本卓球協会、2023世界選手権日本代表選考の考え方を発表

2021年世界選手権女子ダブルス準優勝の早田ひな(日本生命)と伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部

7日、日本卓球協会は2023年に南アフリカのダーバンで行われる世界選手権の日本代表選手選考の考え方を発表した。

予選会と世界ランキングで判断

世界選手権には日本から最大シングルス5名、男女ダブルス各2ペア、混合ダブルス2ペアが出場できる。主な選考方法としては、今年の秋に開催が予定されている世界選手権アジア大陸予選会と、世界ランキングが挙げられている。

写真:張本智和(IMG)/撮影:ラリーズ編集部

世界選手権アジア大陸予選会からはシングルス16名〜20名、男女ダブルスと混合ダブルスは各10ペア前後、世界ランキングではシングルス32名、男女ダブルス及び混合ダブルス各15ペアが世界選手権の本戦に選出される。

ただし、日本代表の選考基準の優先度としてはアジア大陸予選会の方が高く、世界ランキングでの出場権獲得はあくまでもアジア大陸予選会で勝ち残れなかった場合に適用される基準。つまり、アジア大陸予選会に出場できなければ、必然的に世界選手権出場の可能性も消滅してしまう。

2021年世界選手権男子ダブルス3位の宇田幸矢と戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

そして、アジア大陸予選会の出場権はパリ五輪選考ポイントランキングの上位選手から順番に付与される。なお、対象となるパリ五輪選考ポイントは、2022年3月5日・6日開催の「2022 LION CUP TOP32」、今夏に開催される「Tリーグ個人戦」や「第2回Road to Paris選考会」 、11月12日・13日開催の「第3回Road to Paris選考会」、Tリーグ2022-2023レギュラーシーズンの試合(2022年9月~アジア大陸予選会30日前に限定)で付与されるポイントに限られる。

世界選手権日本代表選考基準の考え方(2022年6月6日時点)

ステージ1(アジア地域予選会:東アジア)

①アジア地域予選会(東アジア)にて16名の選手が選出されアジア大陸予選会に出場できる。(日本からは最大
5名まで出場可能)

※アジア地域予選会(東アジア)は2022年5月27日までに開催が決定しなかったので、ステージ2へと進む。

ステージ2(アジア大陸予選会)

①アジア大陸予選会は2022年10月〜12月に開催予定
②東アジアから16名、他の地域から64名(16名×4地域)+WR にて16名選出、合計96名によるアジア大陸予選会を開催。(日本から最大5名出場可能)
③アジア大陸予選会から世界選手権大会にはシングルス16名〜20名、男女ダブルスと混合ダブルスは各10ペア前後が出場できる予定。(日本からは最大シングルス5名、男女ダブルス各2ペア、混合ダブルス2ペア)
④アジア大陸予選会の直前にアジア地域予選会(東アジア)がATTU主催で別途、開催される可能性もある。
⑤アジア大陸予選会(及び ATTU が開催可能性のある東アジア地域予選会)の選手選考は以下の基準とする。
(1)パリオリンピック選考ポイント上位から日本の枠に達するまで。(最大5名)

※予選会代表に棄権者が出た場合は順次繰り上げて代表とする。

a.2022年3月5日・6日開催の「2022 LION CUP TOP32」
b.2022年8月13日・14日開催の「Tリーグ個人戦」
c.2022年9月3日・4日開催の「第2回 Road to Paris 選考会」
d.2022年11月12日・13日開催の「第3回 Road to Paris 選考会」

※アジア大陸予選会が 2022年11月18日以前に開催の場合(d.の開催日時がアジア大陸予選会に間に合わない場合)は対象外となる。

e.2022年9月〜アジア大陸予選会30日前までのTリーグ2022-2023レギュラーシーズン大会、団体戦中のシングルスおよびビクトリーマッチが対象。

※該当期間のトータル試合数に差がある場合は、一番試合数の少ないチームに合わせ調整する。

(2)男女ダブルス及び混合ダブルスのペアリングについては強化本部にて決定する。
⑥アジア大陸予選会が未開催の場合はITTFの指示に従う。
⑦ステージ3へ進む。

ステージ3(世界選手権:代表権)

①アジア大陸予選会を通過して選ばれた代表選手に加えシングルス32名、男女ダブルス及び混合ダブルス各15ペアが世界ランキングにて選出される。(日本からは最大シングルス5名、男女ダブルス各2ペア、混合ダブルス2ペア)
②日本が獲得した出場枠はアジア大陸予選会に出場した選手及びペアに与えられる。

補足基準

①代表決定者が故障等で参加が不能となった場合、その代替選手は2023年1月末時点のパリオリンピック選考ポイントから順次繰上げて選出する。但し、ITTFの「世界選手権選手免除委員会」の許可が必要となる。
②ITTFが出場人数制限等を発表し、本選考の考え方との齟齬が発生した場合は再度理事会で審議する。

※なお、他の国と地域の協会から日本卓球協会へ登録を移籍した選手は、ITTFの定める世界選手権出場資格要件を満たしていることが、選考の前提条件となる。

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ