沖縄県内コロナ感染1467人 減少幅鈍化、高止まり懸念

 沖縄県は7日、10歳未満から90歳以上の1467人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週と同じ曜日と比較すると、5月29日からの1週間は減少幅が100人以上となっていたが、6月5日は増加に転じ、7日はわずか2人の減少にとどまった。県の宮里義久感染対策統括監は「感染が減少するスピードが落ちてきている可能性がある」と感染者数の高止まりを懸念した。

 年齢別では10代が269人と最多で、10歳未満は268人と子ども世代に感染が広がる。病床使用率は39.2%で圏域別では本島46.5%、宮古3.0%、八重山4.5%だった。宮里統括監によると、重点医療機関では入院調整が難しい事態は回避され、入院待機ステーションの利用も1日4、5人程度という。

 感染者がいる社会福祉施設は71カ所で、内訳は高齢者施設が57カ所189人、障がい者施設が14カ所27人だった。重点医療機関の従業員などが感染などで欠勤している例は363人で、減少ペースは鈍化しつつある。

 県は同日、4~5月に那覇市内の医療施設や社会福祉施設で起きたクラスター(感染者集団)4例を報告した。

 米軍関係は49人だった。 (嘉陽拓也)

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