食料品の値上げが続くいまこそ必見!スーパーでの「買い過ぎ」を防ぐコツ

「おいしいものを食べることが生きがい」「食べるものにはこだわりたい」など、食べることが好きな人にとって、「食費の節約」は大きな悩みのタネとなりがちです。好きなものを食べたいけれど、食料品の値上げも続くなか、「なんとか食費を抑えなくては…」と、頭を抱えてはいませんか?

そこで、食べることが大好きな筆者自身の経験も踏まえて、「買い物リスト」を活用した、無理なく続けやすい食費節約のコツをご紹介します。


スーパーが楽しい人ほど「買い物リスト」が必要なワケ

スーパーに行くと、「おいしそう!」「新商品を試してみよう!」など、つい予定していなかったモノまで買ってしまうことはありませんか? 食べることが好きな人にとって、様々な商品が並んでいるスーパーは、大変魅力的な場所です。食費は、「必需品だから…」と、自分に甘くなってしまいがちですが、実態は必要でないものも合わせて買いやすい支出なのです。

財布の紐を緩めずに過ごすためには、「必需品の買い物」と「自分の趣味の買い物」を、分けて考えることが大切です。具体的には、買い物の前に、買う予定のモノを一覧化した「買い物リスト」を準備するのが有効です。リストを作ってから買い物に行くと、「実は必要ないのに、つい買い足しているモノ」にすぐ気づくことができます。買い物リストに沿って買うことができれば、ムダ買いがぐっと減り、食費をコントロールできるようになるでしょう。

ムダ買いを減らしつつ、楽しむゆとりも残そう

買い物リストの通りに買い物をするとムダ買いは確実に減ります。ただ同時に、買い物の楽しみも減ってしまいます。筆者自身がそうなのですが、あらかじめ決められたモノだけを買うと、楽しいはずの買い出しの時間が「作業」のように感じられ、途端につまらなくなるのです。

楽しくない節約方法は、続きません。そこで、リストを作るときは、必需品を書き出すことと同時に、自分の好きなものを買う「ご褒美枠」を作っておくことをおすすめします! 例えば、1回の買い物に使えるお金が約3,000円なら、2,500円は必需品の買い物に充て、残り500円は自分の好きなものを買うと、決めておくのです。

なお、「スーパーで特売品を見てから買う商品を決めたい」といった方は、大体の種類と予想金額だけ書き出しておき、何を買うかはお店でのお楽しみにしておくと良いでしょう。

<ご褒美枠のある買い物リストの作り方>
事前準備:必需品とご褒美枠の予算を決める
手順(1)買う必要性が高い商品(必需品)を書き出す
手順(2)ざっくり決まっている必需品を書き出す(特売品から選んで買うものなど)
手順(3)大体の予想金額を書き出す(50円単位で書くと計算しやすいです)
手順(4)自分の趣味として買うご褒美枠の商品や予想金額を書く
手順(5)予想金額の合計金額が予算を超えていたら、リストを見直す

買い物リストは、ノートやメモ帳、スマホなど、自分が使いやすいツールを選びましょう。合計金額を自動計算してくれる表計算アプリなどを活用するのもいいですね。

必需品の予算はどう決める?

食費を抑えるためには、「1回の買い物に使える予算目安」を把握しておくことが欠かせません。

食べることが大好きな人ほど、スーパーなどでおいしそうなものを目にする機会は少ないほうが、ストレスなくムダ買いを減らせると期待できます。あらかじめ数日~1週間の献立を立てて、買い物は週に1~2回に抑えるのがおすすめです。

例えば、ひと月の食費(スーパーで日用品を買う場合は、日用品費も含める)が4.5万円だった場合、必需品にかけられる金額は1週間で1万円(ひと月=4.5週間で計算)です。週に4回スーパーに行く人なら1回2,500円まで。週に2回行く人なら5,000円が予算となります。

ご褒美枠は、必需品の予算とは完全に分け、「自分のおこづかい」からお金を出すようにしたうえで、予算を決めるのがおすすめです。食べ物にかけるお金は楽しみの1つですから、他の楽しみと天秤にかけて、どのくらい使うかを決めましょう。

買い物リストが予算オーバーになるときの対策4選

買い物リストを作っても、自分が決めた予算をオーバーしてしまうときは、次のような方法も試してみましょう。

・すぐ必要ないものは次回に買う
今すぐ必要ないものは、予算オーバーして買うことは避け、次回の買い物に回しましょう。自宅にある保存食や残り食材をうまく利用すれば、多少食材が足りなくても、なんとかできるものです。

・ネットスーパーを活用する
おいしそうなモノや特売品を目にするとつい買ってしまうタイプの方は、ネットスーパーを利用するのもおすすめです。ネットスーパーは、実店舗に比べて一度に目に入る商品が限られます。買い物リストに挙げた商品を黙々と検索して買うだけにすれば、ついで買いを防げます。決済前に合計金額が分かるため、予算内で収まるよう、買う品物を調整できる点も便利ですよ。

・嗜好品を見直してみよう
お菓子やお酒、お茶やジュースなど、栄養を取る目的ではなく味を楽しむために買う嗜好品が多いと、どうしても食費は膨らみます。家族のために買うお菓子やお酒などがあれば、各自のおこづかいから出してもらうようにして、本当に必要かどうかを本人に判断してもらいましょう。

・低価格のモノに変更する
高価な食材を購入することが習慣化していると、自然と食費は高くなります。予算がオーバーするときは、適宜メニューを変えて調整しましょう。例えば、「メイン料理は、肉や魚でなく卵や大豆製品を使う頻度を増やす」「健康に良い食品でも、より安い代わりの品に替える」など、予算に合わせて考えてみましょう。

それ以外にも、価格が安いものも多いPB(プライベートブランド)の製品を活用するのも手です。

食費を抑えながら好きな食べ物を買い続けるためには、メリハリが大事です。自分で決めたご褒美枠の範囲で、買い物を思い切り楽しみましょう!

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