吉備の環PT見聞録 鏡野町上斎原、富、津山市久米地区(5~7日)

 「吉備の環(わ)プロジェクトチーム(PT)」は5~7日、岡山県鏡野町上斎原、富、津山市久米地区を巡りました。現地から発信したツイッター投稿の一部を紹介します。

 PTは8~10日に笠岡市を訪問。引き続き月内は倉敷市真備、船穂地区や岡山市北区を回る予定です。地域の魅力や課題に関する情報を電話(086―803―8091、平日)、メール(kibinowa@sanyonews.jp)でお寄せください。

上斎原の“お母さん”

 “上斎原のお母さん”に会いました。子育てボランティア「ありんこ」の水田正子さん(66)。嫁いで約40年。3人の子どもだけでなく「地区の子どもはみんな家族」とパワフルです。お年寄りから子どもまで楽しめるイベントを19日に開くことにしており、「上斎原を元気にします!」。

地元の恵み丁寧に

 上斎原の農村型食堂「うたたねの里 いっぷく亭」でお昼ごはん。いただいたのは、パリパリの食感がたまらない山菜の天ぷらやだんご汁など地元の恵みを丁寧に調理した「いっぷく定食」と、炭火でじっくり焼き上げたアマゴの塩焼き。やさしい味わいのとち餅もおいしかった!

心和む穴場の清流

 知る人ぞ知る穴場スポット・白賀渓谷(鏡野町富西谷)。訪問時はあいにくの雨でしたが、おかげで水量が豊富で、迫力たっぷり。津山から釣りに来ていた男性は「清流で新緑がきれいだから、心が和む」。人が少なく、ゆったり楽しめます。

富地区の土で陶芸

 富地区の土を使った陶芸に取り組む小椋智史さん(42)。2017年に移住し、地区の人たちに手伝ってもらいながら「富風窯」を築きました。火と土を生かす備前焼の技法を取り入れた作品に挑んでおり、今年中には火を入れる予定だそう。完成が待ち遠しいですね。

古代美作 幻の織物

 古代美作で作られていたとされる幻の織物「倭文(しづ)織」。旧久米町の倭文(しとり)地区の名の由来と言われ、近くの秀実小(津山市桑上)の校歌にも登場する織物だそう。いまは倭文織の会が、毎週火曜日に工房(同市里公文)で糸作りや織りを手掛けています。メンバーは「活動を広げていきたい」と話しました。

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