【大学受験2023】選抜実施要項、改訂個所まとめ…旺文社

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2023年度 大学入学共通テスト日程と、前年からのおもな改訂箇所

旺文社教育情報センターは2022年6月7日、文部科学省が2023年度の大学入学者用の「選抜実施要項」を公表したことから、大学入学共通テストの日程やおもな改訂個所等をまとめた。

文部科学省は6月3日に大学入学者用の「選抜実施要項」を関係機関に通知、公表した。2023年度の大学入学共通テスト(共通テスト)は、本試験が1月14日・15日、追試験は1月28日・29日(追試験会場は秋ごろ決定予定)。前年と同様にコロナ対策として、追試験は本試験の2週間後に実施されることが決定した。近く、入試センターは共通テストの実施要項を公表する見通しで、そこでは受験生の共通テスト成績の各大学への成績提供の日程も示される。

現時点では国立大学協会、公立大学協会とも、共通テストの本試験と追試験の間隔は1週間として入試日程を組み、入試の「実施要領」で公表している。たとえば、一般選抜の出願期間は、1月23日~2月1日としている。実際、すでに選抜要項を公表し、一般選抜の出願期間を1月23日~2月1日と記している大学もある。ただ、このスケジュールは、共通テストの追試験を受けることになった者にとっては非常にタイトとなりそうだ。

また、不正行為の防止、受験生の安全確保については、これまでより記載内容を拡大して強化を求めている。たとえば、不正行為にあたる行為、罰則を募集要項等で周知。通信機器の取扱いを説明。各大学の判断で、不正行為について警察に被害届を提出する場合があることを周知。試験中の受験者の手の位置、目線等、巡視の際の観点を例示、巡視補助員の確保等をあげている。

その他、2025年新課程入試時に示される予定だった「多様な背景を持った者を対象とする選抜」が新規で記載された。家庭環境、居住地域、国籍、性別等の要因で進学困難な者や、大学が多様性確保のために対象と考える者を選抜するとして、総合型選抜や学校推薦型選抜と並列して示された。たとえば、児童養護施設出身者が対象の入試、エリア別での募集枠の設定、女子枠の設定等が考えられる。

すでに実施、実施予定の一例として直近では、福岡県立大-看護で2022年入試から「全国児童養護施設推薦特別選抜」を実施。2023年入試から名古屋大-工(電気電子情報工、エネルギー理工)の学校推薦型選抜で女子枠が設定。芝浦工業大は2023年入試から「公募制推薦(女子)」の募集を全学部・全学科に拡大(2022年は工学部のみ)等がある。

田中志実