通り活性化へ7月にマルシェ 倉敷・下津井町並み保存地区

下津井町並み保存地区の通りでマルシェの開催予定地を確認するプロジェクトのメンバー

 倉敷市下津井地区のまちづくり団体・下津井シービレッジプロジェクト(同市下津井)は7月17日、下津井町並み保存地区で「下津井国際マルシェ 祇園夜市」を開く。アジア各国の料理や音楽ライブで盛り上げる催しで、団体が今後のメイン活動に掲げる同保存地区を東西に貫く通り(県道)のにぎわいづくりにつなげる。

 通りには、レトロな雰囲気の本瓦ぶきの町家や土蔵、市の観光施設・むかし下津井回船問屋などが並ぶが、人口減少に伴い空き家や家屋撤去後の更地が点在。通り南側の海岸沿いには、移住者らが開業した飲食店や洋菓子店、週末を中心に地元漁協が開催する朝市に観光客の姿が見られるものの、通りまで足を運ぶ人は少ないという。

 7月のマルシェは、同回船問屋近くにある複数の空き地で、飲食の模擬店やステージイベントを開催。フィリピンやベトナム出身者らが郷土料理を売るほか、ステージで楽器も演奏する。地元の事業者もタコ飯やタコの唐揚げ、タイのだし入りそうめんなど魚介類を使った軽食を販売する予定で児島の魅力を発信する。子ども向けのヨーヨー釣りや射的などの屋台も計画している。

 シービレッジプロジェクトは一帯の空き家を改装して移住者の受け入れや、観光客の誘導をしたい考えで、マルシェの企画・運営担当の氷川雅則さん(53)=同市=は「将来的には下津井節の踊りに関するイベントも開きエリアの知名度アップにつなげたい」と話す。

 マルシェは地元の祇園神社(同所)の夏祭りの時季に合わせることで「祇園夜市」と名付けた。問い合わせは同プロジェクト(086―451―8651)。

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