セ・リーグは9日、5月の月間最優秀選手(MVP)を発表し、横浜DeNAの牧秀悟内野手(24)が選ばれた。受賞は新人だった昨年10、11月以来。
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2年目と思えない風格と実力で、チームの期待を一身に背負っている。出場した全試合で4番に座る牧は打率3割2分9厘、8本塁打、25打点で自身2度目の月間MVPを獲得し、「本当にうれしい気持ちでいっぱい」と喜びをかみしめた。
印象的な一発を重ねてファンを沸かせた。4~6日には自身初の3試合連続本塁打、18日には球団史上3人目となる新人から2年連続2桁アーチをマーク。「こんなに打てると思わなかったが、いっぱい打てて良かった」と自賛する。
開幕からの疲れがたまり、打率2割6分5厘、3本塁打、6打点とやや調子を落とした昨季の1カ月とまるで違う。「1年間1軍に居させてもらって得た効果があった。練習するときは練習。休むときは休む。そのメリハリができている」。打撃3部門でリーグ上位に名を連ね、球団初となる三冠王へ期待も膨らむ。
他球団の警戒網をかいくぐり、3~5月の得点圏打率はいずれも4割以上と頼もしい4番だ。打点にこだわる若き主砲は、進化を止めるつもりはない。「チームとしても上を目指したいので、一日一日を大切にしていきたい」